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はてなブックマーク - 【製造業的復興支援プロジェクト、結果の軌跡2】

ものづくりの俺らだから、できることがある。

――― ほんとに、あった。

【製造業的復興支援プロジェクト、結果の軌跡2】

この記事は製造業的復興支援プロジェクト 結果の軌跡1の続きです。
まだ1をお読みでない方は是非1からご覧ください。

暑い1日の、熱い魂ムンムンの俺らとこどもたちの仮設住宅での作業。
そしてとびこんできた、「好評」という生の声。
さあ、次に進むぜ。
そのために実施する、アンケート。
網戸・室外機対策への感想、選択肢には「とてもわるい」って項目が堂々存在。
――つたえたい、ほんとうに起きてる軌跡を、こどもたちにも、おとなたちにも。

7月27日 緊急会議。

7月20日に嵐の中テストを実施してきてくれた
椙田氏(静岡から日帰り参加!翌朝、カブトムシ採集なんだって・・)と
佐藤氏(この日も茨城からSkypeでがっつり参加!)が中心となり、問題を議論する。
(鶴見駅から会場の株式会社エムエスパートナーズ事務所まで徒歩5分ほどなのだが、
わたしは実は迷って逆方向に行ってしまい、だいぶ遅刻したのはここだけの話だ・・カミングアウトなう)


「第3回打合せ議事録」の内容はこちらで確認できます。


網戸は、カーテンタイプで、玄関の周囲(上・左・右)に受け側のマジックテープを両面テープで貼って固定し、真ん中から出入りする仕様になっている(真ん中をマジックテープで数箇所とめられる布2枚の暖簾のような仕組み)。椙田氏の報告によれば、玄関の戸が右開きの場合、用意したカーテンタイプのものをマジックテープで設置できるが、約半数は玄関の戸が左開きのため設置できないそうだ。製造業的メンバーの間で議論は白熱。が、わたしには、なんのことやらさっぱりわからなかった。(カミングアウトなう、その2)
というか、おそらく、電球も満足に取り替えられない製造業的でない女性なんかだと、そうなってしまうのが自然な気がする。


なんで左開きだとこのカーテンタイプの網戸が設置できないんだろう・・?
どうも、議論の内容から判断すると、玄関サッシの前後どちらに入り口の戸があるかによるらしい。今回の仮設住宅は右開きの家庭も左開きの家庭も全く同じ戸のセットが付いている(サッシの前後も同じ)。つまり右開きの家庭では入り口の戸が外側のサッシにあり、左開きはその逆である。右開きと左開きの玄関に同じように家の内側にカーテン網戸を取り付けようとすると、戸を開けた際に左開きの戸の左側を固定する受け側マジックテープが動いてしまうため、そこを何とかするための工夫が必要になったということだ。外側になら付けられるのだが、この網戸は布のような網なので汚れ・風雨・耐久性の問題があるし、それによって住民間で差がついてしまうので好ましくない。

「いっそのこと、つっぱり棒を買って用意して、そこにマジックテープを貼ったらどうか?」
「つっぱり棒が仮設住宅の玄関サイズで売っているか?売っているとして、コストもさらにかさむ・・」
「金属棒などの端材でサイズを測ってカットしてつけるか?」
「やはり、左開きの場合は、引き戸タイプでないと無理なのか・・?」
製造業的メンバー、いろいろなパターンでアイディアを出す。
会議会場の窓の珊の構造を使って、実際に考えていく。

「マジックテープを貼る場所を工夫すれば、
なんとか設置できるのではないか。いいじゃん、やってみようよ」
数日後にはキューバ(!)に飛び立つ緑川氏(株式会社ミナロ:神奈川)、一言。
議論の結果、特に別の設置用材料など用意せず、やってみることに。
置くタイプの防虫剤と併用してもらうことで、なんとか風通しを確保できないか。
メンバーの真剣な思いは、届くのか・・・?



設置メンバーが11人、プラス・・・!!!

さて、この緊急会議後に、
ウレタンとカーテン式網戸の購入・現地への発送が済む日程として、8月9日設置、と決定。
Facebook上でボランティア募集すると、
「募集ページへリンク」
なんと、11人ものメンバーから挙手が。
伊藤氏(株式会社エムエスパートナーズ:神奈川)
菊地氏(有限会社サンアイ精機:岩手)
宮城島氏(株式会社エムアイモルデ:静岡)
永森氏(錦正工業株式会社:栃木)
佐藤氏(有限会社光和精機製作所:茨城)
庄司氏(株式会社庄司製作所:宮城)
山本氏(株式会社ジーズ・フィールド:静岡)
高橋氏(株式会社高橋マシンテック:埼玉)
M氏(富山)、それに現地仙台在住のO氏と北川氏。


みな現実に自らの仕事を抱えている。
なのに、設置の勇者が11名にものぼったことに、実行メンバー全員その時点ですでに感動。
自分たちの思いとソーシャルメディアの力がうまくマッチした実感。
そこで、さらに前日8日になって、新たな動きが。
佐藤氏・山本氏・伊藤氏は、自分のこどもや甥っ子を連れての参加となった。
伊藤氏「親父が子供にできる最高の教育でしょう・・・」
(facebook書き込み)

8月9日 暑い、熱~い設置当日。

facebookに、現地入りメンバーから、
「菅生なう」「国見SAなう」「蔵王PS通過」・・・とがんがん書き込みがはいる。


9:44 佐藤氏「現地…かなり暑いっす!」
(facebook書き込み)


現地入りしたメンバー、早速、「網戸班」「室外機班」に分かれて作業開始。
設置の間ずっと、仮設住宅のみなさんが「ありがとう」「暑いね」と、
たくさん気さくに声をかけてくださったそうだ。

まさに、現場で生まれた絆。
誰も支援のプロではないが、ものづくりのプロたちが、できることを悩みぬいて実行した。
このような支援のカタチがニーズに合わせちいさく随所でスピーディーに起きてくれば、結果、大きななにかを確実に動かせるのではないだろうか。



そして。全員が、待ちに待った、この書き込みが。
11:57 山本氏「簡易網戸、逆開き玄関の取り付けの件。
外側に取り付けても良いお宅は、そのまま外側に付けることになりました。」
(facebook書き込み)
思いは、・・・・届いた!!!



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↑参加したこどもたちも、P.P.バンドのカットや荷物運びに大活躍してくれたのだ。

当日参加したメンバーのブログ
伊藤氏→箱塚桜仮設住宅への訪問支援
山本氏→仮設住宅「箱塚桜団地」で作業してきました【yamag】


魂の1日を振り返って、翌日のfacebookより。

佐藤氏「つか昨日はまじでグロッキー寸前でした(^^;
水分も充分に摂ってたし、頭にほっかむりしてましたが、
情けないですが熱中症になってましたw)」


菊地氏「やー3時の休憩のときに足がつっちゃいました(^_^;)
思わず立ち上がれなかったデス。
完全に脱水ですねえ イオンも体からなくなってたようす
水筒にポカリかなにかいれて持ち歩いて帽子かぶっていかんとあぶないですねえ(^_^;)」


永森氏「僕も正直考えの甘さを痛感しました。帽子も飲み物も持たず、
タオルと軍手と体だけで現地入りしてしまいました。飲み物や食糧を現地調達するなんて、
もし震災直後ならブーイングどころじゃ無いですよね。
・・・それにしても今度は帽子と飲み物くらい持って行こう・・・」


高橋氏「お昼・飲み物・かき氷・・あの極限状態の、かき氷はビールよりうまかったです」


そんな極限状態で、みんなが作業してくれたんだ、
と、こうした書き込みの1文字1文字が全メンバーの心を打つ。


そして、今回の設置からメンバー入りしてくれたお2人からも。

宮城島氏「微力ながらやれることからっ!
しかし集まった方々の気持ちを感じられただけでも良い刺激でした。
大きなことはできなくても、継続することに意味があると感じました。」


M氏「皆様、昨日は大変、お世話になりました。ありがとうございました。自分の力の小ささも感じましたが、やはり、現地へ行けたことは大きかったです。どのようなお役に立てるかも分かりませんが、今後ともよろしくお願い申し上げます。」


さらに、O氏からメール。
「昨日の残作業(網戸取り付け作業11号棟から17号棟)を8時15分より開始し、12時15分で無事終了しました。不在のお宅などもあり、今日は23軒くらいの取り付けでしたが、20個ほどの残りの網戸は、自治会長に渡しておきました。富山や静岡など遠路からご参加頂いた皆さん方にかんしゃいたします」
翌日1人で23件の網戸設置を担ってくれたO氏、ほんとうにありがとう!!!

そしてなんと、8月25日から、室外機に設置したのと同じウレタンの「耐寒性試験」がはじまった。現地の冬場の気温マイナス5度で、湿ったウレタン・乾燥したウレタンの2通りを「冷熱試験機」にかけるそう。
――こんな試験が可能なのも、発案自体も、まさに、製造業的復興支援ならでは、だ。

2011年夏、俺らが、つたえねばならないこと。


佐藤氏「昨日は製造業的復興支援プロジェクトのメンバーと一緒に、宮城県名取市の閖上地区の方々が住んでいる、仮設住宅に行ってきました。

4月頭にひたち立志塾のメンバーと被災地に入った時と比べると、凄惨さはかなり薄れていますが、それでも被害の大きさを痛感します。

その状況はとても小5になる娘には見せられませんでしたが、やはり現地でしか教えられない事、テレビで見るシーンは箱の中の映像でしかない事、自分で何かを感じ取って欲しい事から、帯同させました。

厳しい暑さで、仮設住宅での作業は思いの外、苦戦しました。
汗だくになって働いているメンバーの姿を娘はどう感じとったのであろうか。
夏休みの宿題の“新聞”の記事にするそうです。
写真は、被災者が祀られている閖上地区の日和山神社から周囲を見渡す娘です。」

(facebook書き込み 原文のまま記載)

(アンケートの結果と、次なる動きは・・続く)

文責:始末屋メテーノレ&管理人(←網戸問題点の説明補助)

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